アセトン転写による自作プリント基板作成のメモ①
こちらの記事を参考にアセトン転写によるプリント基板に挑戦したので、そのメモを記載します。
コンビニと100均材料でプリント基板作成 アセトン転写 | WEBで何かつくるよ
制作メモ:慣れれば30分。普段使いの基板づくり by akira_you - DMM.make
材料集め
これらの材料は100均で揃えました。
写真にはないのですが、これらも揃えました。(家にあった。)
- 細めの油性ペン
- 軍手
- ビニール手袋
- クリアファイル
- 重曹
- コーヒーのフィルタ
- カッター
こちらは、Amazonで買いました。紙フェノールのやすい生基盤です。
- 生基盤
パターンの印刷
下記の記事でも言及しましたが、レーザープリンタと普通紙で大丈夫でした。
パターンの作成は、Fritzingを使いました。
エクスポート > for Production > Etchable(PDF)でパターンのPDFが作成できます。
このパターンの部分が、エッチングした際に銅箔が残る部分になります。
そのため、ワイヤーなどは、極太にしておいたほうが、エッチングしやすくなります。
反転しない場合、このPDFを印刷すればOKですが、紙1枚に1パターンですし、失敗を考えて紙1枚に何パターンか出したいです。
少し文字なども入れたり、反転したい場合も多いと思います。
そのため、一回、PDF全体をJPEG画像に変換します。
私は、上記のサイトでJPEGに変換して、ペイントで編集しました。
ペイントで保存する際は、モノクロJPEGにしておくのがベターです。
また、デフォルトのペイントの設定で印刷するとピッチ幅が合わなくなりますので、ページ設定を変更します。
ページ設定の拡大縮小で調整100%にして印刷します。
印刷後、ピッチ幅があっているかどうか、実際にICを重ねて確認することが重要になります。
レーザープリンタがなく、コンビニなどのネットプリントを使う場合は、PDFに変換する必要があります。
(そうか、インクジェットで印刷した紙を持っていき、コピーするのもOK)
私がやった感触では、JPEG画像をペイントの印刷で出力をPDFにするとサイズが若干ずれてしまい、ピッチ幅があわなくなりました。
正しいのわかりませんが、エクセルに画像をサイズ変更しないで上記のJPEGを張り付けて、保存の際にPDFを選択したファイルは、ピッチ幅が合いました。
結構めんどくさいので良いやり方があれば、教えてください。
基盤の切り出し
印刷したパターンに合わせて、生基盤から必要の大きさのものを切り出します。
生基盤の切り方は、カッターで裏をじょりじょり削ってパキって割りました。ハサミで切ったら、銅箔もはがれてしまいました。
切り出した生基盤をサンドペーパーで酸化している汚れなどを落とすため、こすってきれいにします。
アセトン転写
プリントしたパターンを重ねて、除光液をスポイトでゆっくりかけます。私の買ったものは、ストロベリーのにおいがついているので、甘ったるい感じがしました。。。
クリアファイルをかぶせて、軍手をつけた手でごしごしこすります。空気を追い出すイメージで、2,3分ほど強めにこすります。
こすったあと、軽く乾かして(乾かすと、若干白くなるように感じます。)水に入れて紙をふやかします。ふやかしつつ、指で紙をはがします。
転写が完了します。
次は、エッチング液を作り、銅箔を溶かして(腐食さして)いきます。
この前に、転写がうまくいっていない箇所は、油性ペンで修正しておきましょう。